研究室セミナー:6年生卒業研究発表練習会
7/11-12 で実施される6年生卒業研究発表会 (研究コース) の練習会を行いました。
聴いている人に、自分の研究をアピールする(わかってもらう)にはどうすれば良いのか?という観点から、いろいろなアドバイスをもらったと思います。
このアドバイスを生かすも殺すも本人次第だと思います。アドバイスを素直に受け入れて、工夫しようとトライしてみる人は成長できるし、表面的に取り繕って適当に流してしまう人は現状と何も変わらないと思います。
練習会の中で出た注意点を以下でまとめました。
1 発表時間が 5 分しかないので、伝えたいことをできるだけ一つに絞る必要があります。2年間行った研究の中で、自分が最もみんなに伝えたいと思うことは何か、研究の重要なポイントが何であるかということを再度深く検討し、不必要な部分を削ぎ落として洗練させましょう。
2 伝えたいポイントを一つに絞ったら、それに対応する目的・仮説を提起しましょう。聴いている人は糖鎖の専門家ではありませんので、何が問題になっているのか?何を明らかにしようとしているか?といった問題点がスンナリと伝わるように、できるだけシンプルな目的・仮説をつくることが重要です。
3 目的・仮説の妥当性を伝えるためには、イントロダクション(導入)が大変重要です。どうして、そんな目的で実験を行うことにしたのか?なぜ、そんな仮説を立てたのか?ということが、話を聴いている人の頭の中にスムーズに流れ込んで、自然に納得してもらえるようなストーリーをつくりましょう。わかりやすい発表とは、話の構成を如何に流れよくつくるかというところに依存します。
4 全体の話の流れが、目的 -> 結果 -> 考察と一つの流れになっていることをチェックしましょう。
自分が作ったスライドの結果や考察は、目的の内容に合致しているでしょうか?
5 聴く人の大半は発表内容を知りません。その人たちの立場に立って、自分の発表内容を最終チェックしてみてください。自分の卒業発表を、ゼミ配属直後の2年前の自分に聞かせたらどう感じるかを想像してみましょう。3つ目の項目で、わかりやすい発表には発表の筋立てが重要だと書きましたが、これ以外にもわかりやすい発表にするコツがあります。例えば、イラストを活用したり、ポインターで説明している内容を指し示すことで、聴いている人の理解を助けることができると思います。また、話すスピードやトーンに抑揚をつけることで重要な部分を強調することができます。
6 原稿は暗記して本番に臨みましょう。強調したい部分は、聴衆を振り返って語りかけるように話すと印象的です。この技を使うには、原稿を暗記しておくことと内容をしっかり理解しておく必要があります。自分が納得していない状態で、他人を納得させることはできません。
7 質問対策をしておきましょう。5 分ではどうしても省かないといけない内容が出てきてしまいます。そういう内容は質問がくる可能性が大です。発表から省いたとしても質問には答えられるように準備しておきましょう。また、質問を想定して調べものをし、質疑応答に耐えることができるように準備して本番に臨んでください。
6年生の実験コースの皆さん!2年間のゼミ活動の最後を飾る晴れ舞台に準備万端で挑んでください。健闘をお祈りいたします。